【日本人は知らない】超高級車に超実用車! 成功が見えてきた新顔「アメリカンEV」の世界を紹介
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 31
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 31
ルーシッド・モーターズは元テスラの副社長だったバーナード・ツェが2007年に興したEVメーカーで、日本の三井物産も出資している。
「ルーシッド エア」のコンセプトはモデルSを超える“ラグジュアリー・ハイフォーマンス・スポーツセダン”で、今回試乗したグレードはピュア/ツーリング/グランドツーリングのうち、中間グレードのツーリングだ。
全長4.98×全幅1.94×全高わずか1.41m、ホイルベース2.96mの未来的なデザインをもつ4ドアサルーンは、前後モーターのシステム出力が620馬力で、最大トルクは1200Nmを発生。
2150kgの整備重量(EU)にも関わらずダイナミック性能は0-100km/hが3.5秒、最高速度は250km/hに達する。
800Vのアーキテクチャーをもつ電池の容量は92kWhで航続距離は587km(21インチホイールの場合)、チャージ能力はAC(普通充電)で22kW、DC(急速充電)では最大で200kW。ACはフル充電に5時間、DCは320km分の電力を15分で充電できる。
エクステリアデザインは未来的だが、インテリアはそれほどではなく、素材や仕上げを見る限り9万5000ドル(約1450万円、試乗車の場合)を超える価格に見合う高級感は少なかった。唯一ユニークな点はフロントガラスがルーフにまで広がっていることで開放感が素晴らしいが、これも視界が上に広がっただけで他に特筆すべき機能はもっていない。
パワーペダルを踏めばEVらしい豪快な加速感を見せる。3m近いホイルベースのお陰でピッチングは少なく、特にハイウェイでの乗り心地は素晴らしいが、この価格でラグジュアリー層にアピールするためにはエアサスペンションが欲しい。そうすればワンランク上のスーパークルーザーとしてドイツのプレミアムブランドに対抗できるはずだ。
ロングレンジレーダー(LiDAR)やカメラ、超音波センサーなど合計32個のセンサーによって提供される先進運転支援システムは、ACC、ハイウェイアシスト、トラフィックサイン認識機能、前走車との停止距離警告、ハイビームアシスト、眠気警告、わき見運転警告など様々なアシストを提供する。
テスト車に装備されていたオプションの「ドリームドライブ」はハイウェイではACC機能を提供、ロングツーリングでもドライバーの披露を軽減してくれる。また、ボディ前後のトランクはそれぞれ283Lと456Lの容量があり、大人4人の旅行にも対応している。
テスト中はどこへ行っても声を掛けられたが、特に興味を示した人に黒人が多かったのは面白い傾向だと思った。流行に敏感で趣味の良いリッチな層が多い事から一定の売り上げに貢献するだろう。
ルーシッドはライバルのテスラ「モデルSプレイド」に対抗して1251馬力の超高性能モデル「サファイア」も発売。さらに昨年末にSUVバージョンの「グラビティ」を公開、今年発売を予定しているが、これでイメージアップと同時にバリエーションが増え、ある程度の台数を稼げれば経営はさらに安定するだろう。
(次のページでリヴィアン R1Tを解説)
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